Last Updated on 2025年12月18日 by 競馬おじさん
競馬は「お金儲け」だけじゃない
みなさん、こんにちは。競馬おじさんです。
突然ですが、みなさんは競馬をどういう目で見ていますか?
「一攫千金を狙うギャンブル」「おじさんの趣味」……。
確かに、他のページでもお話ししている通り、私自身も競馬を「お金儲けの入り口」として捉えることは避けてきました。
計算できない要素が大きすぎるからです。
ですが、競馬には「お金儲け以外」の、とてつもなく深い魅力があるんです。
実は私、中学生の頃に「ダービースタリオン」というゲームにハマったのがきっかけで、競馬そのものにはずっと興味がありました。
ゲームの面白さももちろんあるんですが、そこから知った
「血統」というドラマ。
これがもう、たまらなく面白いんです。
今日は、馬券を買わなくても楽しめる、いや、馬券を買わないからこそ純粋に感動できる、「競馬の血の物語」についてお話しさせてください。
競馬は「ブラッド・スポーツ」である
競馬の世界では、よく「強い馬からは強い馬が生まれる」と言われます。
シンプルですが、これが競馬の根幹を成す「血統」の醍醐味です。
G1を勝ったような速い馬、強い馬は、引退後に「種牡馬(お父さん)」や「繁殖牝馬(お母さん)」となり、その優秀な遺伝子を次世代に残していきます。
厳しい生存競争と、選ばれし者たち
特にオス馬の世界は過酷です。
メス馬(牝馬)は、一頭が生涯で産める数に限りがあります(だいたい10頭前後でしょうか)。
そのため、ある程度走った馬であれば、多くがお母さんになれます。
しかし、オス馬は違います。
一頭いれば何頭ものメス馬に種付けができるため、
種牡馬になれるのは本当に限られた、超一流の馬だけ
なんです。
この厳しい競争を勝ち抜いた「選ばれし者たち」の血が、どう受け継がれていくのか。
それを追いかけるのが、競馬ならではの面白さなんです。
「推し」の子供にすぐ会える!驚異のスピード感
競馬のもう一つの特徴は、「サイクルの速さ」です。
競走馬の現役期間はとても短いです。
0歳で生まれ、2歳の夏頃にはもうデビュー。
そして、5歳〜6歳(晩成でもそのくらい)にはピークを迎え、引退していきます。
最近だと、イクイノックスやドウデュースのように、4歳〜6歳で引退を決める超一流馬も多いですよね。
これが何を意味するか分かりますか?
「自分が好きだった馬の子供が、数年後にはもう走っている姿を見られる」
ということです。
人間なら、親の活躍を見て、その子供がプロになるまで20年近くかかります。
でも競馬なら、ほんの数年。
新陳代謝が早いからこそ、世代を超えたドラマをリアルタイムで追いかけ続けられるんです。
中学生の記憶と「ステイゴールド」の奇跡
ここで、私の思い出話を少しさせてください。
約30年前、1997年頃の話です。
当時、スペシャルウィークやグラスワンダー、セイウンスカイといった名馬たちが活躍していた時代。
私の中学生時代の友人、Kくんが好きだった一頭の馬がいました。
その名は、「ステイゴールド」。
彼は、どんなレースでも好走するのに、なかなかG1には勝てない「善戦マン」でした。
2着、3着ばかりで、あと一歩が届かない。
そんなもどかしくも愛らしい彼を、Kくんはずっと応援していて、私もそれに影響されて見ていました。
そして、引退レースとなった海外のG1で、悲願の初勝利。
ドラマチックな幕引きで種牡馬入りを果たしました。
「善戦マン」の血が、世界を制す
それから時が経ち、私が3年前に競馬熱を再燃させて戻ってきた時、驚愕しました。
「あのステイゴールドの子供たちが、とんでもなく活躍している……!」
中でも代表格は、三冠馬「オルフェーヴル」。
お父さんはなかなか勝てなかったG1を次々と制し、凱旋門賞でも2年連続2着という偉業を成し遂げました。
「悔しい思いをした推し馬の子供が、父の無念を晴らすかのように世界で活躍する」
これぞまさに、競馬の醍醐味です。
30年経った今、ステイゴールドの孫やひ孫たちが走っている。
その血の繋がりを、「尊い」と感じずにはいられません。
これからの楽しみ:イクイノックスとドウデュースの物語
この楽しみ方は、過去の話だけではありません。
今、この瞬間にも新しいドラマが生まれています。
私が最近注目しているのは、例えば「アロンズロッド」。
あの伝説の女王・アーモンドアイの初仔(第一子)として、デビュー前から大きな注目を集めています。
そして何より、私が一番楽しみにしている未来があります。
私が競馬に戻ってきて初めて賭けたレース、天皇賞(秋)に出走していた「ドウデュース」。
そして、同世代の最強ライバル「イクイノックス」。
日本ダービーではドウデュースが勝ち、天皇賞(秋)やジャパンカップではイクイノックスが勝った。
しのぎを削ったこの2頭のライバル関係は、やがて彼らの子供たちへと受け継がれていくでしょう。
「ドウデュースの子と、イクイノックスの子。果たしてどちらが強いのか?」
そんな夢の対決が、そう遠くない未来に見られるはずです。
それが実現するのを待つ時間さえも楽しい。
馬券が当たった外れたで一喜一憂するのも良いですが、 「推しの血を引く子供たちを見守る」という、親心にも似た楽しみ方。
これを知れば、あなたの競馬ライフはもっと深く、もっと豊かになるはずです。
週末は、そんな「血のドラマ」に想いを馳せてみませんか?


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