【2025年 阪神ジュベナイルフィリーズ回顧】混戦を制したのは「隠れた実力馬」スターアニス

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G1

Last Updated on 2025年12月29日 by 競馬おじさん

こんにちは、競馬おじさんです。

今回は、2025年12月に行われた2歳女王決定戦

「阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)」

の回顧を行っていきたいと思います。

今年は「20~30年ぶりとなる重賞勝ち馬不在」のレースと言われ、戦前は軸不在の混戦ムードが漂っていました。

しかし、蓋を開けてみれば、終わってみれば納得の結果、そして来年のクラシックを見据える上で非常に重要な教訓が得られるレースとなりました。

限られた情報の中で予想を組み立てる2歳戦だからこそ、この「振り返り」が来年の勝利に繋がると信じています。

それでは、上位入線馬と人気馬の敗因を中心に見ていきましょう。


レース結果と上位入線馬の分析

結果としては、2番人気、4番人気、6番人気での決着となり、多少の「小荒れ」という配当になりました。

【1着】スターアニス(2番人気)

見事に勝利を収めたのは、松山弘平騎手が騎乗したスターアニスでした。

  • 勝因の分析: この馬の評価を難しくしていたのは、前走の相手関係でした。前走の「中京2歳S(G3)」では、勝ったキャンディードとタイム差なし(1:19.4)の2着と激走しています。 しかし、そのキャンディードが次走のデイリー杯2歳Sで8着と惨敗してしまったため、「中京2歳S組のレベルはどうなのか?」と疑問符がついていました。
  • レース内容: しかし蓋を開けてみれば、中京2歳Sで見せたパフォーマンスは本物でした。今回はそのポテンシャルを遺憾なく発揮し、2着に1馬身1/4差をつけての完勝。 新馬戦、未勝利戦と出遅れ癖がありましたが、未勝利戦では1.1秒差をつけて圧勝するなど、元々のエンジンの違いを見せつける結果となりました。

【2着】ギャラボーグ(4番人気)

2着には、ロードカナロア産駒のギャラボーグが入りました。

  • ポテンシャルの高さ: 前走未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬ですが、特筆すべきは鞍上の川田騎手が「3戦連続で騎乗している」という点です。
  • 過去のデータとの合致: 昨年の朝日杯FSを制したアドマイヤズームと同様、「未勝利上がりでも川田騎手が継続騎乗する馬は走る」というセオリー通りの好走を見せました。最後も勝ち負けになるかという素晴らしい脚で追い込んでおり(上がり34.3秒)、来年以降も楽しみな一頭です。

【3着】タイセイボーグ(6番人気)

3着はインディチャンプ産駒、西村淳也騎手に乗り替わりとなったタイセイボーグでした。

  • 豊富なキャリアと実績: この馬の強みは、新馬戦(阪神)、ダリア賞(新潟・OP)、新潟2歳S(G3)、アルテミスS(G3)と、異なる競馬場・厳しい展開を経験しながら全て馬券圏内(3着以内)に来ている安定感です。
  • 内容: 今回も2着馬とクビ差、タイム差なしの接戦を演じ、改めて能力の高さとタフさを示しました。

人気馬の敗因と教訓

一方で、上位人気に推されながら馬券圏外に沈んだ馬たちからも、2歳戦特有の難しさと教訓が見えてきました。

【5着】アランカール(1番人気)

「最も能力が高い」と評価されていたアランカールですが、掲示板確保の5着まででした。

  • 敗因: 痛恨の出遅れにより後方からの競馬になったこと。そして何より、馬体重が438kgしかなく、まだ成長途上であった点が響きました。
  • 今後の展望: 競馬記者の弥永さんも指摘していましたが、S級の素質馬であることは間違いありません。460kgくらいまで成長し、体が完成してくれば、来年のクラシック戦線で主役を張れる器でしょう。あの出遅れから5着まで追い込んだ脚は驚異的でした。

【6着】アルバンヌ(3番人気)

ルメール騎手からの乗り替わりで坂井瑠星騎手が騎乗しましたが、6着に敗れました。

  • 敗因: 当日の馬体重が「マイナス16キロ」と大きく減っていたことが全てでしょう。
  • 教訓: 去年のブラウンラチェットもそうでしたが、やはり2歳牝馬において、大幅な馬体重減は致命的です。10kg以上増えているくらいの方が好走する傾向にあり、今回は本仕上がりではなかったと判断できます。

その他注目馬の結果

  • マーゴットラヴミー(武豊騎手):8着 新馬から2連勝、前走も圧勝でしたが、ここでは通用しませんでした。
  • ヒズマスターピース(国枝厩舎):15着 「アパパネ級」と騒がれていましたが、G1の壁は厚かったようです。

2025年阪神JFから得られた「来年への教訓」

今回のレースは「重賞勝ち馬不在」という異例のメンバー構成でしたが、終わってみれば非常にシンプルな答えが待っていました。

「重賞での好走歴(特にタイム差なしの接戦)は嘘をつかない」

1着のスターアニスは中京2歳S(G3)でタイム差なしの2着、3着のタイセイボーグは新潟2歳S(G3)2着の実績がありました。

比較対象となる相手(キャンディード)がその後負けたとしても、その馬自身がマークしたパフォーマンスやタイムは色褪せないということです。

私たちは馬の追い切りを直接見ることも、パドックの細かい気配をプロのように読み取ることも難しいです。

だからこそ、こうした過去のレース傾向やデータを冷静に分析し、記録に残しておくことが、次なる的中に繋がると確信しています。

この回顧が、来年の阪神ジュベナイルフィリーズ予想の一助となれば幸いです。

【補足データ】レース結果・配当・関係者コメント

今回の阪神ジュベナイルフィリーズの公式記録と、レース後の各陣営のコメントをまとめました。

来年のクラシック予想の資料としてご活用ください。

レースコンディション

  • 発走時刻: 15:40
  • コース: 阪神 芝1600m (右 外 Aコース)
  • 天候:
  • 馬場状態:

払い戻し結果

券種馬番 / 組払い戻し人気
単勝9500円2人気
複勝9
5
17
200円
230円
260円
2人気
3人気
5人気
枠連3 – 5990円5人気
馬連5 – 92,020円7人気
ワイド5 – 9
9 – 17
5 – 17
710円
830円
780円
7人気
11人気
9人気
馬単9 → 53,710円13人気
3連複5 – 9 – 176,470円24人気
3連単9 → 5 → 1730,180円105人気

レース後コメント(抜粋)

1着 スターアニス(松山弘平騎手)

「とてもうれしいのと、感謝の気持ちです。前走で負けてしまったのですが、こうしてまたチャンスをもらえて、こんなに強い馬に乗せてもらって、本当に感謝ですし、もう一度頑張ってくれた馬に感謝したいです。

前走で1400mを経験していましたし、その時からマイルは大丈夫だろうと思っていました。跳びが大きく、とてもいい跳びをする馬で、雨が降ってそれが損なわれなければいいと思っていたのですが、晴れてくれて、運も味方してくれたと思います。

最後にいい脚を使える馬で、最初は内に押し込められそうになったのですが、内にこだわらず、最後は外に出してあげたほうがいい脚を使えるだろうと思っていました。イメージ通りにできたと思います。直線の手応えも良かったですし、追い出しを少し我慢するぐらいの余裕がありました。強かったと思います。

来年は桜花賞とかが目標になると思いますので、とにかく無事に行ってほしいですし、またコンビを組むことができたらうれしいと思います」

2着 ギャラボーグ(川田将雅騎手)

「背中の感触通り、素質のある走りを見せてくれました。来年が楽しみです」

3着 タイセイボーグ(西村淳也騎手)

「馬の状態は良く、弾んでいました。関係者は良い状態で持ってきてくれました。良い結果を出せず申し訳なかったです」

4着 スウィートハピネス(高杉吏麒騎手)

「中1週で気持ちの部分ではだいぶ我慢してくれていました。いつも追ってからしっかり走る馬です。今日は前の馬に切れ負けしただけで、能力はしっかり見せてくれました」

5着 アランカール(北村友一騎手)

「今日はスタートはしっかり出てくれましたが、今までのこの馬のスタイルを崩さずリズムを取り戻すため、この形をとりました。多頭数でペースも流れている中、外を回していった分、最後は甘くなりました。 もう少し走る馬を目標に追走する形をとるともっと良かったのですが、それでも伸びて5着まで来てくれました。この先もっと成長して欲しいです。器用なレースが出来ればいいですね」

6着 アルバンヌ(坂井瑠星騎手)

「返し馬までは上手くいきましたが、ゲートに向かうところでは気持ちが向いていませんでした。そのへんが改善されればもっとやれると思います。能力は感じました」

7着 ショウナンカリス(池添謙一騎手)

「折り合いを気にしながら行って、3コーナーでは馬の後ろで我慢できました。正面に向いてからは思ったよりも弾けませんでした。1ハロン長いのか‥。1200m、1400mの方が良いように思います。力はあるのでスタミナがついてくれば良いと思います」

8着 マーゴットラヴミー(武豊騎手)

「いれ込みはまだましでした。ポジションも悪くないと思いましたが、最後は余力がありませんでした」

10着 イヌボウノウタゴエ(酒井学騎手)

「ゲートを出てから寄られたり、色々ありながら、気持ちを切らさずレースでは良いポジションでリズム良く走ってくれました。自己条件なら十分やれておかしくないという内容でした。良さを感じたレースでした」

12着 ミツカネベネラ(津村明秀騎手)

「ポケットに入ってからテンションが酷くなりました。GIレースはポケットに入って待つ時間も長く、イレ込んで100パーセントの力を出せる状態ではありませんでした」

15着 ヒズマスターピース(藤岡佑介騎手)

「理想は他の馬に行かせる形でしたが、他に行く馬がいなくてハナに行くことになリました。行ったはいいが、他が来てハミが抜けませんでした。馬は凄く良い馬です」


【出典・参照元について】 ※本記事内に掲載しているレース後の騎手・調教師コメント等の内容は、ラジオNIKKEIの公式発表情報を参照・引用しています。


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